2019/10/06 21:16

どうもFEZZ TONEの三輪です。


先日エフェクターについて、メールでこんなお問い合わせをいただきました。


「このエフェクターに合うアンプやセッティングはありますか?」


自分の製作した物に興味を持っていただくのは、とても嬉しいので、なるべく分かりやすくと丁寧に回答させていただきました。

丁寧はいいけど、音を言葉で説明するのは難しく、結構な長文になってしまったので、引かれてないか心配です。


と、そんな事があったのですが、1日〜2日してふと「あの回答で良かったのかな?」と心配になってきました。

というのも、その時の回答はエフェクターの個性に合わせてアンプのセッティングはこんな感じ、エフェクターはこういう風に使いたいならこんな感じ、こう使いたいならこんな感じ、という様にオススメセッティングを答えさせていただいたのですが、これって製作者目線でこう使って欲しいって願望で、ユーザー目線に立ててなかったんじゃないかと。


なぜなら私は質問者様の音楽性やプレイスタイルを知らないまま回答してしまったからです。

質問者様がそこまでのコミュニケーションを求めていたかは分かりませんが、こちらからもどんな音楽をプレイされているか質問してから回答すべきだったんじゃないかなぁと思ったのです。


例えば私自身の音楽性はブルースや古いロックをプレイする事が多いので、ギターはクランチ/オーバードライブの範疇の歪み量があれば十分です。

その代わりピッキングタッチのレスポンスの良さと、ギターボリュームで歪み量やトーンの調整が出来る追従性があるかどうかが重要になります。

これがハードロック/メタルだとかジャンルが変わると必要な歪み量も変わってくるし、求める質感も違うでしょう。

リードギタリストなのかボーカルギターなのかでも色々違うでしょう。

リードギタリストなら、ピッキングタッチでニュアンスの表現をしたいかもしれないし、ボーカルギターなら程よいコンプレッションがかかる方が歌いやすかったりと、ジャンルや立場で同じ機材でも使い方が随分違ってきます。

そういう事を考慮して回答できればよかったなぁと思ってしまいました。


ギターサウンドは、ギター、アンプ、エフェクター等の機材が複合して出来上がるものです。

同じ機材でも何通りも組み合わせや使い方があります。

そしてそれを使う人あって初めて音の出るものです。

製作者の独りよがりにならぬよう、常にユーザーが何を求めているか、何故エフェクターが必要なのか、そんな事も考慮しながら、弊工房のエフェクターも紹介や提案が出来たらと思います。