2019/07/15 01:11

どうもFEZZ TONEの三輪です。


長々とFUZZについて書いてしまいましたが、いい加減自分でも飽きてきたので、今回で終わりにしたいと思います。


そんなこんながありまして、FUZZが大好きになりました。

主にFUZZ FACEですが。


好きになったからには、巷に溢れるFUZZが気になりだしますな。

ま、買いますわな。


私が最初に好きになったのは、シリコントランジスタを使ったものでしたが、どうもFUZZには古いゲルマニウムトランジスタを使ったものがあって、それこそ至高とか…。

もちろん買いますわな。


なるほどゲルマニウムってのはさすが温泉やネックレスに使われるだけあって、なんとも暖かな音がする気がしますな。

と思えば、ウチのはシリコンでゲルマニウムの音を再現しました!ってのがあったり。

そりゃ買いますわな。


いや我こそ真のFUZZ FACEなり!

いいや我こそジミ ヘンドリクスを追い求め…!

ほーかほーか、それもこれも買いますわ。


いろいろ買いました。

買いましたが、不思議とどれもこれも音が違うんですよ。

どれもほぼ同じ回路のはずなのに全然違う。

いわゆるイメージ通りのブーミーな潰れた音のものから、毛羽立ってはいるがアンプをドライブさせた音に近いものがあったりとか。

一般的にはシリコントランジスタのFUZZは、高域がしっかり出てソリッドな音で、ゲルマニウムトランジスタは太くて甘い音が出るとか言われてますが、機種によってその印象が逆だったり。

そもそも自分はギターのボリュームを絞ったときのクリーントーンに惚れてFUZZにハマったのに、どれだけセッティングを詰めても、全くクリーントーンが出なかったりとか…。

モーモーした音しか出なかったりとか。


ハマればハマるほど、自分の理想とはかけ離れていくので、もう作っちゃいました。


自分が作る立場になって分かったのが、FUZZ FACEの回路は凄くシンプルです。

そりゃもう暴力的なほど。

なので、使うパーツやちょっとした調整でかなり出音やギターボリュームの追従性が変わります。

なるほどこれは作る人の解釈で、どんな方向性にも行けてしまう。

その人がFUZZってこうじゃない?ってのがモロに出るんですな。


ならば自分のFUZZをつくるなら、理想のFUZZサウンドをまとめてみることが重要です。


・欲しいのは自分の理想とする使い勝手のFUZZ FACEで、ヴィンテージのレプリカではない。

・ギターボリュームの追従性の良さ、フルでFUZZサウンド、そこから絞るとオーバードライブ→クランチ→クリーンへと変化する

・アンプをプッシュしてアンプの歪みを増して、ペダルの歪みと絡めたいので、FUZZ自体の歪みは弱めに(あまりブーミーにのらないように)


以上をコンセプトに試行錯誤して作りました。

とりあえずシリコントランジスタのSiSi FUZZの簡単な試奏動画を撮ってみたので、ぜひご覧ください。

動画で触っている真ん中のツマミは、トランジスタにかける電圧を調整するバイアスつまみです。

左に回すとだんだん荒い歪みになり、最後には壊れたようなブチブチサウンドになります。

右に回すと、歪みは弱くなりますが、ハリのあるクリアな音になっていきます。

ギターボリュームを絞ったクリーントーンを多用したい方は、右に回し気味のセッティングがオススメです。

途中のクリーントーンは、ギターボリュームを絞って出しています。

ギターはシングルコイルのストラトタイプ、アンプは15wほどのトランジスタアンプをクランチセッティングにしています。

いかがでしょうか?